2026年9月4日 担々麺と曖昧

朝から古物の競り場へ向かう。道中、同行者と雑談。建築においては、施主の要望が同じでも聞き手の能力によって完成するものが異なるケースが多いと思われるが、飲食業界の場合はどうか、という事について質問をする。

レシピが同じならば、同じ味になるか。という事が知りたかったが、彼の答えはNOだった。実体験として、昔作り方を細かく教えた事があるが、自分と同じ味にはならなった事があるらしく、説得力があった。レシピや手順に表現しきれないところに個性がでて、それによって味が変わるという現象は良く起きるらしい。

大切なのは、同じ味ができない事を悪い事とはせずに、自分にしかできないその味のファンを如何に作るか。という事が分かった。変わる事は失敗ではないし、成功でもない。模倣しても、同じにならないという事は救いでもあるな、と思う。そんなこんなで、競り場に到着。

競り場の荷物がいつもよりも少ない。analogさんでの出店が控えているので、もう少し商品を強化したい所なので、残念だが仕方がない。施主から相談されている飾り台も今回は適当なものが無さそうだ。今作っている飲食店で使えそうな家具はなんとか競り落とせた。自分の店用にも一つ什器を落札。

多治見の「渦」へ向かう。冷やし担々麺をいただく。個性があって、美味しい。ライスが売り切れで残念だが、もう少し食べたかったな、くらいが丁度良いなと思う。

その後も仕入れで数店舗をめぐり、古物の日は終了。古物の日と建築の日が以前は分かれていたが、最近は建築の現場で使えそうな什器や小物を古物の日に探すようになってきた。段々と混ざってきて、境界が曖昧になって行く。模倣しながら、自分にしか出せない味を追及する日々は続く。

ってのが先日の飼い主の独り言。ワン。

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