2026年2月21日 クロックムッシュと幻滅

朝、タリーズでホットコーヒーとクロックムッシュ。クロックムッシュという言葉はなんておしゃれなんでしょう。おしゃれすぎてどんな食べ物だったか覚えていない。チーズは入っていた気がする。ビーフストロガノフもどんな料理か言えないし、タリアテッレとかも説明できない。説明できないけど知っている単語というのが多過ぎる。そういうのは、知っていると言っていいのだろうか。

現場には軽量屋さんと電気屋さんが来る。下地ができた所にコンセントやスイッチの配線をして、ボックスを取り付けていく。壁や天井の下地のボードを貼ったら後でのやり直しや追加は手間なので注意する。明日以降の荷物も現場に届く。置き場があまりないので、調整が必要。

現場が混雑していくと、歩きにくくなって、気分が悪くなっていく職人さんも昔は多かったので、狭い現場でやりにくくてごめんね。と言う。全然大丈夫よ。と職人さん。有難うね怒らないでいてくれて、と言うと、山本さんは腹がたつ事はあるの?と質問される。当然あるが、あまり表に出さないようにしている。怒って解決する事は少ない。妻は私が外で何か気に入らない事があったのにすぐ気づくが、おそらく気づくのは彼女だけだろう。腹の虫をおさめるのは相手の仕事では無いと思っている。自慢だが、謝った数の方が謝られた数より圧倒的に多い。

大工さんに追加の依頼をLINEすると、電話がかかって来る。説明をして、雑談。老害の話になる。最近私も老害について考えた所で、少し盛り上がる。自分で言った事を守らない大人がどうも多いらしい。私は自分で言った事を忘れないようにするので精一杯だ。守るのはレベルが高い。

途中、読書の時間が取れた。森博嗣さんのエッセイを読む。完成とは幻滅を伴うものだ、という記述があった。同感だ。いつも完成間近になると、次の事を考える。契約通りに仕事を終えるのは当然なので、嬉しい事ではない。交わした約束を守る、という範囲に無事着地できてホッとするだけだ。そして次の仕事にとりかかる。というか、すでに次の仕事は始まっている。誤解されたくないので補足すると、施主には喜んで欲しいと思っている。自分は喜んでいる場合ではない、というだけだ。

遠方の現場で、準備がいつも以上に肝心だ。今回一番よい準備だったのがキャンプ用のテーブルと椅子のセット。折り畳むと片手で持ち運べる品。現場でのPC作業用に持ってきたが、職人さんがそこで休憩している。当たり前のように必要で持ってきた物は「持ってきてよかった」とはならない。不要な物だけが持ってきてよかったと思う候補に入る。

現場は順調に進んでいるように見える。何か見落としはないか確認も検討もするが、すでに見落としている物に気づく事はおそらく不可能だ。だって見落としているんだもの。見つからないことを祈るのみ。

ってのが先日の飼い主の独り言。ワン。

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