
朝は現場。解体工事の管理。壊す前の残置物の処分が意外と大変。指示と調整をしたら現場を離れて、資料を作る為にコメダへ。事務所より次の場所に近いと思って行ったのだけど、満席。1組待っている。引き返すか、待つか。瞬時に判断する必要がある。考えている間にも次の客が入店してくる。ボールペンを持つ。待つ事に決める。
考えて、判断する能力については若い頃に鍛えられた。「鍛えた」のではなく「鍛えられた」。大工さんから質問が来たら、答えるまでに時間がかかった分お金を消費していると学んだ。大工さんとの雇用契約には人工と請けがある。人工は一日来て作業してもらった事に対して支払う。請けは現場単位で費用を決めて支払う。請けの場合は、回答に時間がかかっても金銭的なダメージは工務店側は負わないが、人工で依頼した場合は回答に時間がかかれば大工さんを待たせる事になり、結果的に工数が増えて原価が上がる。
大工には人工で依頼していたので、速さと正確さが求められた。同時に質も。当然図面を用意しているがそれを超える事が現場で起こる。お施主の要望に応える事と、職人の手をなるべく止めない事を同時に考える。分からなくて止めた事も何回もある。職人は客の好みは考えなくてよい。納まりよく、丁寧に、強度がしっかりでるように図面を見て施工するために腕を磨いている。施主の顔色を窺うように教育されていないし、その必要はない。施主の要望を現場に反映するために設計士がいるし、調整をするために現場監督がいて、それぞれ対価を得ている。
判断は早く正確に正しく。間違ったらすぐ訂正、誤る。何度頭を下げたか分からない。結果鍛えられた。入社時に関わってくれた昔気質の職人達には感謝しているが、それに気づいて、伝えたいと思ってもなかなかそうはいかない。コメダ珈琲での素早く正確な判断はこうして成された。判断の結果、結構待つ事にはなるのだが。
判断ミスはつきものだ。もっと店内を見まわして、残っているコーヒーの量とか確認すればよかった。まあいい、お陰で一番窓際の奥の二人席が手に入った。同じ店に、居心地のいい場所と悪い場所がある。全部をいい席にしないのも当然。回転率も考えないといけない。仕事をし、ブログを書く。
新築住宅の見積提出。契約に進む。予算内にまとまった。あとは地盤調査の結果だけだ。ブログを夫婦で読んでくれている施主。嬉しい。かわいい子供がいて、彼は会うたびに成長している。完了する頃にはもっと背が伸びて、成長するんだろうな。おじさんも負けずに成長するぞ。背ももう少し伸ばしたいんだよ。注文ありがとうございます。いい家を一緒に作りましょう。
現場に寄って、夜は改装の現場調査で安城へ。16年前に施工した店舗。沢山の人とその間に出会っていたはずで、その中に建築関係者もいたでしょうに。また相談してくれてありがたい。調査後、打ち合わせのために近くのデニーズへ。16年前に先輩の同僚設計士から会社を辞める事を告げられた店だと思い出す。先代(まだ生きてる)に声をかけられて入社してくれた先輩で、私が会社に入ってからも辞めずに色々教えてくれた恩人だった。年下の生意気な二代目と働くのは嫌だったろうに、そんな素振りは見せずに鍛えてくれた。数年前に病気で亡くなっている。病気なのを知らなくて、急で、葬式では涙も出なかった。感謝は尽きないし、伝えたい言葉もあるが、なかなかそうはいかない。
ってのが先日の飼い主の独り言。ワン。

