
ワールドカップはカナダ対ボスニア戦。観ながらブログ。観ながらは書けないので聞きながらブログ。書いているとクロが散歩から帰ってくる。顔と、足を拭く。
新築住宅の現場で、仕上げと収納スペースの棚の確認打ち合わせ。そして今後の引き渡しまでのスケジュールの打ち合わせ。引き渡しが近づいている。打ち合わせする事もおそらくあと数回。
引き渡しをし、行政の完了検査を行い、登記を行し、最終金の集金を終えると建築工事は完了する。完了するけど、完成ではない。住宅建築では施主の生活の背景を作る事を意識している。背景の対義語となる前景や表面は施主であるべきと考える。家づくりを始める時に「どんな家ができるのか、楽しみです」という言葉をいただく。当然期待に応えるべく取り組む。引き渡しの時には私の方から「どんな家になっていくのか、楽しみです」と伝えたい。
引き渡しが近づくにつれ、なかなか終わりそうもないように見える現場状況がガラっと変わる。木工事が完了したあたりから一気にスピード感がでる。そうなってくると、引っ越しの日を具体的に決める事になる。この段階になるといよいよ自分の家が手に入るという高揚感を施主から多少感じるようになる。心地いい高揚感の中引き渡して、ワクワクソワソワが減少していき、ジワジワと施主家族に家が馴染んで、なんか良い感じだながなるべく続くと良い。そして、何も思わなくなると良い。
そんな事を考えている間に現場では塗装屋さんがパテを練り、トイレの壁を銀色に塗って行く。職人は淡々と作業を進める。
関東から古物商の知人が家具を配達に来てくれた。古い水屋箪笥。水屋は台所の事を指す。軽くて、繊細だが長い年月にしっかり耐えてきて、棚板と引き違い戸の桟木のラインが揃っていてデザインも良い。色も嫌らしくないどころか落ち着いていて良い。キッチンの背景どころか主役としても十分と判断して仕入れた。作者におそらく自己主張する意図は無いと思われる。生活の道具をただ作っただけ。私もそうありたいと思う。
古い椅子を一つ購入してもらう。尊敬する先輩古物商の目にかなうものが店にあった事を喜ばしく思う。
ってのが先日の飼い主の独り言。ワン。

