
先日、無事郵送という手段を手に入れて、仕入れた古物を郵送して身軽になった私は、重くなり続ける足腰に鞭を打ち今朝も骨董市へ向かう。2つピックアップした内の最後の一箇所。昨日の骨董市で見た顔が沢山ある。おそらく皆んな古物商だ。正解の骨董市を選んだと確信する。今回情報提供をしてくれた古物の先輩へのお礼として、会場の中で彼の好きそうな古物が写るように写真を撮って送り、反応を待つ。すぐに既読になり、丸付きの写真が戻ってくる。2点ほど代理購入することができた。自分の分も購入できたし。今回の仕入れはこれで終了。
本屋で本を一冊購入し、電車で移動。読みながら電車に乗る。学生時代以来だ。席が空いていたら絶対座りたいほど足腰にきている。学生時代以来だ。
行ってみたかった店を何店か見学し(混んでて店内には入れなかった)、新国立美術館へ向かう。メインの展示と、たまたまやっていた美術大学の合同展を見学する。油絵や造形の展示で建築の展示は無かったので少し残念。
沢山の展示。正直美術はよく分からない。美術って難しい。何を学ぶんだろう。昔ハチミツとクローバーっていう漫画を読んだけど、私の美大の知識はあれくらいだ。値段がついていたら面白かったのにと思う。仕入れのし過ぎかもしれない。私は美術の類は、「家や店に飾りたいかどうか」でしか見れない。毎日でも見たいものかどうか、という基準でしか選べない。感想も言えないし、何も感じなかった。何かを感じるには教養が圧倒的に足りないし、現実主義すぎるのかもしれない。会った事もない若者達の4年間の集大成は、私には荷が重過ぎた。
戻って、仕事をする。計画中の住宅の断面図の検討。平面図の検討をしている最中から高さや外観についても考えながら書いているが、それを具体化していく。ガス乾燥機やユニットバスなど、設置に寸法の制限があるものを基準にして、組み立て行く。とても現実的な作業が続く。感覚的には、なるべく屋根を低く、全体的に落ち着いた形が好きなのでそうなるように断面を誘導していくが、低く小さく作ると建築コストも低く小さくなるという実に現実的な指標が伴っている。
ずっと見ていたい美術を買うように、ずっと住んでいたい家を売りたい。ずっとってどのくらいなのか分からないけど。いつも通り、坦々と書く。書いては消して、の繰り返し。美術を少し見たからと言って、設計力が跳ね上がる事はなさそうで安心した。職人さん達と同じようにコツコツと積み上げたもので勝負する。
ってのが先日の飼い主の独り言。ワン。

