
味噌汁モーニング。事務所で事務仕事。見積もりの修正。図面の修正。クリエイティブは少ない。修正、積算、調整、交渉、確認、準備、指示、検査、あたりの業務が日常。事務的な作業をコツコツ積み重ねて建築は出来上がる。
今度設計施工する予定の物件取得の為に必要な書類が急遽不足している事がわかり、役所へ向かう。余裕を持った準備をして、それに運が加わる事でトラブルは防げる。スパイスに若干の不安が加わると尚よい。
夕方、店舗改装工事の打ち合わせ。コーヒーを飲みながら。店舗拡張の計画。平面レイアウトはほぼまとまり、現在は調整中。照明器具の配置や、コンセントの必要数、設置箇所の設定を行う。設定は決定ではない。設定と決定は違いますので、と良く言っている気がする。
積算をするために設定が必要になる。積算をして費用合意して初めて仕様が決定となるので、言葉使いには注意している。設定した物の変更は当然あるし、決定した物の変更も場合によっては発生する。変更に費用が発生しないのが「設定」費用が発生する場合があるのが「決定」。
仕様以外にも設定の概念は介入してくる。「店を作る目的」とか「目標」とかも設定する場合が多い。設定に沿って計画をするのが普通と思っている。20年続ける予定の店と、1年で畳む予定の店では設定がまるで違うし、低単価高回転の店と高単価低回転の店は当然違う計画になる。設定に対する解釈も重要。
今回の店舗拡張はスタッフの未来を作るという設定もある。老洛も含めて、店舗運営には人材確保の問題が常に付き纏う。オーナーがフル回転の店も多いが、やはりどこかで人の手を借りないと体が持たない。良いスタッフとの出会いは運だろうか、実力だろうか。両方か。私は今、ありがたい事にスタッフに色々任せられていて、自分の仕事をしていられる状態にあるが、それは運がいいからだと思っている。理由が言語化できないので、実力とは言えない。消去法的に考えて実力でないなら、運ということに設定している。
ギバーとテイカーという言葉が自己啓発系のYouTubeに溢れているが、今回スタッフの未来を作る、という設定をしたオーナーは、スタッフにはこの事を伝えていない。「あなたがこの店で頑張ってくれる(テイク)なら、店を広げるよ(ギブ)」ではなく「店を広げて、スタッフに頑張る理由を用意した結果(ギブ)、スタッフが定着する(テイク)」という事になる。ギブが先に来るべきだ。私もそう思う。
設定の共有は終わった。これから積算へと進む。コーヒーを3杯もおかわりして、帰り際にはご家族へどうぞ、とクッキーを2つもいただいた。仕事もいただく事になる。もらってばっかりだ。
ってのが先日の飼い主の独り言。ワン。

